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親愛産婦人科通信

やせすぎ・太りすぎは体にどう影響する?生理や女性の健康との関係

やせすぎ・太りすぎは体にどう影響する?生理や女性の健康との関係

「もう少しやせたいな」
「最近、ちょっと太ってきたかも」

体重って、やっぱり気になりますよね。

SNSではダイエットの情報もたくさん見かけます。

でも、ちょっと知っておいてほしいことがあります。

実は、やせすぎも太りすぎも、生理や女性ホルモン、そして将来の健康に影響することがあるんです。

妊娠を考えている方はもちろん、「今はまだ考えていない」「将来も子どもを持つ予定はない」という方にも、ぜひ知っておいてほしいお話です。

今回は、兵庫県姫路市の親愛産婦人科から、体重と女性の健康についてわかりやすくお伝えします。

やせすぎると、生理が止まることも?

「ダイエットを始めてから、生理が不規則になった」

そんな経験はありませんか?

私たちの体は、食事からとるエネルギーを使って、さまざまな働きをしています。

ところが、食事を極端に減らしたり、運動をしすぎたりすると、体に必要なエネルギーが足りなくなってしまうことがあります。

すると、脳から卵巣に送られるホルモンの指令が弱くなり、排卵が止まってしまうことも。

排卵がうまくいかなくなると、生理不順や無月経につながります。

また、女性ホルモンが少ない状態が続くと、骨が弱くなり、将来の骨粗しょう症や骨折のリスクにも関係します。

生理が来なくなるのは、体からの大切なサインかもしれません。

見た目がそれほどやせていなくても、急激なダイエットや栄養不足で生理が止まることがあるので注意が必要です。

太りすぎも、女性ホルモンに関係するの?

実は、体の脂肪は、ただエネルギーを蓄えているだけではありません。

ホルモンの働きにも関わっています。

脂肪が増えすぎると、血糖値を調整するインスリンというホルモンが効きにくくなることがあります。

その影響でホルモンのバランスが変わり、排卵がうまくいかなくなる場合があるんです。

また、生理不順が続いている方の中には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という病気が隠れていることもあります。

PCOSは排卵が不規則になりやすい病気で、肥満やインスリンの働きと関係することがあります。ただし、やせている方にも起こる病気です。

そして、肥満は生理や排卵だけでなく、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病とも関係しています。

もちろん、体重が多いからといって、必ずこうした病気になるわけではありません。

大切なのは、体重だけで判断せず、今の自分の健康状態を知ることです。

やせすぎ・太りすぎは、将来の妊娠にも関係する?

実は、妊娠のしやすさにも体重が関係することがあります。

やせすぎによって排卵が止まったり、肥満によって排卵が不規則になったりすると、妊娠しにくくなる原因のひとつになる場合があります。

また、妊娠前の体格は、妊娠中のお母さんや赤ちゃんの健康にも関係しています。

例えば、妊娠前にやせすぎていると、赤ちゃんが小さく生まれたり、早産になったりするリスクが高くなることが知られています。

一方、肥満がある場合は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクが高くなります。

ただし、やせているから、あるいは太っているから妊娠できないということではありません。

妊娠には年齢や体調など、さまざまな要素が関係しています。

そして何より、妊娠するかどうかにかかわらず、健康な体づくりはすべての女性にとって大切なことです。

自分の体重、今のままで大丈夫?

体重を考えるときの目安のひとつに「BMI(体格指数)」があります。

BMIは、身長と体重から計算する数字です。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

成人の場合、次のように分類されます。

  • BMI 18.5未満:やせ(低体重)

  • BMI 18.5以上25未満:普通体重

  • BMI 25以上:肥満

例えば、身長160cm・体重50kgの場合、BMIは約19.5で普通体重に分類されます。

ただし、BMIはあくまで目安です。

数字だけで健康状態のすべてがわかるわけではありません。

特に成長期の10代は、大人と同じ基準だけでは判断できません。

体重だけを気にするのではなく、しっかり食べられているか、生理が順調に来ているか、毎日元気に過ごせているか。

そんなことにも目を向けてみてくださいね。

こんなときは、婦人科に相談してみましょう

  • ダイエットを始めてから生理が来なくなった

  • 生理が不規則で、いつ来るかわからない

  • 3か月以上、生理が来ていない

  • 急激に体重が減った、または増えた

  • 体重や食事のことが気になって悩んでいる

生理不順には、体重以外にもさまざまな原因があります。

「そのうち治るかな」と思っていても、検査や治療が必要な場合もあります。

また、生理が来ない場合は、妊娠の可能性についても確認が必要です。

気になる変化があれば、無理に一人で抱え込まず、婦人科に相談してくださいね。

将来、子どもを持つ・持たないにかかわらず

「もう少しやせたい」
「ダイエットしなきゃ」

そんなふうに、体重や見た目が気になることもありますよね。

でも、やせすぎも太りすぎも、女性の体にさまざまな影響を与えることがあります。

だからこそ、知っておいてほしいのです。

将来、子どもを持つか、持たないか。それとは関係なく、自分の体を大切にしてほしい。

最近、「プレコンセプションケア」という言葉を耳にすることが増えてきました。

少し難しい名前ですが、将来の妊娠について考えることだけではなく、若いうちから自分の健康や生活習慣に目を向けることも大切にしています。

無理なダイエットをしないこと。

バランスよく食べて、適度に体を動かし、しっかり休むこと。

そして、生理や体調の変化に気づいてあげること。

特別なことばかりではありません。

毎日の小さな積み重ねが、これからの自分の健康につながっていきます。

未来の誰かのためではなく、今のあなた自身のために。

自分の体を、もう少し大切にしてみませんか?

姫路市の親愛産婦人科では「思春期・女性外来」を行っています

「生理のことって、誰に相談したらいいの?」

「婦人科に行ってみたいけれど、ちょっと不安」

そんな若い女性にも、安心して相談していただきたいと考えています。

兵庫県姫路市網干区の**親愛産婦人科では、月に1回、予約制の「思春期・女性外来」**を設けています。

女性医師による診察と、助産師による個別相談を行っています。

生理不順や生理痛、体の変化、性に関することなど、普段なかなか相談しにくいこともお話しいただけます。

原則として内診は行わず、必要に応じて検査や説明を行います。

「こんなことを聞いてもいいのかな?」

そんな心配はいりません。

自分の体のことを知るための、最初の一歩として利用していただけたらうれしいです。

思春期・女性外来のご案内

親愛産婦人科(兵庫県姫路市網干区)

  • 開催:月1回(土曜日・不定期)

  • 時間:13:30〜16:00

  • 完全予約制

  • 女性医師による診察

  • 助産師による個別相談

  • 18歳以下の方は保護者同伴でお願いします

開催日やご予約方法については、親愛産婦人科のホームページをご確認ください。

思春期・女性外来 予約専用電話:079-271-6667

妊娠するためだけではなく、今の自分が元気でいるために。

これからも、自分の体を大切にしていきましょう。


参考文献・医学的根拠

  1. 国立成育医療研究センター「プレコンセプションケア」

  2. 日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」

  3. Endocrine Society「Functional Hypothalamic Amenorrhea: Clinical Practice Guideline」(2017)

  4. American Society for Reproductive Medicine「Obesity and reproduction: a committee opinion」(2021)

  5. 厚生労働省 e-ヘルスネット「BMI・肥満と健康」